「SNSの使い方はわかるけど、マーケティングで活用するって大変そう」「プライベートではSNSを利用しているけど、仕事では運用できていない」そう思っていませんか？ SNSの使い方がわかっているのに自社のマーケティングに取り入れられていないのは、「なにを発信するか」や「自社のサービスとどう関連付ければいいか」など、具体的なイメージが湧いていないことが原因です。

このページでは「SNSマーケティング徹底解説【スタートアップ編】」として、見る専門・プライベートアカウントのみだったSNSを、マーケティングで活用するために必要なステップを解説していきます。後半の【実践編】では認知を広めたい・イベントに集客したい・新商品のPRをしたいなどの目的別に、今すぐにできる具体的な4つの施策をピックアップします。ぜひ実践して、会社の情報発信やブランド強化に役立ててください。

ビジネスでSNSを活用する際、プライベートと同じ感覚でなんとなく投稿を始めると、効果を感じにくく、いつの間にか更新をやめてしまうケースが多いです。まずは、マーケティングを始めるのに必要な5つのステップを押さえておきましょう。

【SNSマーケティングを始めるための5ステップ】
・SNSを使う目的を決める
・どのSNSを使うかを決める
・具体的な目標数値を決める
・運用体制を整える
・他社のアカウントをベンチマークする

それぞれ簡単にポイントをまとめます。

まずはSNSを活用してどんなことを達成したいのか目的をはっきり定めましょう。漠然と始めるのではなく、なんのためにSNSマーケティングを行うのか決めておいた方が運用がブラッシュアップされ、長続きしやすいからです。

例えば以下のような目的を設定すると良いです。

・自社のことをより多くの人に知ってほしい（ブランドの認知拡大・強化）
・商品の購入を促したい
・新商品のPRをしたい
・イベント情報を発信して短期間の集客アップを狙いたい
・採用情報を発信したい

複数の目的で運用したい場合も、期間ごとに強化したい目的を設けて手法や目標数値を細かく設定することが成功の鍵となります。

次にどのSNSで情報を発信するか決めます。自社のターゲットの性別や年代を把握し、ユーザーが多いSNSを選ぶことが重要です。また、強みが活かせるのは画像・動画・テキストのうちどのコンテンツかなど、サービスとの相性も考慮してください。

【マーケティングに活用しやすいSNS】
・Instagram
・Twitter
・Facebook
・TikTok
・Youtube

昨今は、数秒から1分程度の短い動画コンテンツがユーザーに好まれる傾向があるので、積極的に投稿に取り入れましょう。各SNSを使用した具体的な施策については【実践編】で詳しく説明します。

目的と使用するSNSが決まったら、目標数値を立てます。目標数値を立てるポイントは、期間と数値を具体的に設定することです。マーケティング用語ではKPI（目的達成のための重要数値）と呼ばれることが多いです。例を紹介します

【目標数値の例】
・1カ月間でフォロワーを500人増やす
・1カ月間に100件投稿する
・SNS経由の購入を月間30件獲得する
・イベントに関するユーザーの投稿を50件獲得する

具体的な目標数値があれば振り返りや分析がしやすく、SNSマーケティングの成果も実感しやすくなります。数週間ごとに段階的に目標を設定し、短期間でPDCAを回していきましょう。

SNSマーケティングを継続するためには、自社の運用体制を整えることが重要です。片手間の運用では円滑に進めたり、ノウハウを蓄積したりすることは難しいからです。専任者を決め、チーム化したり、業務スケジュールに組み込んだりして人手と時間を確保してください。

SNSマーケティングに成功しているアカウントや競合のアカウントから学べることは非常に多いです。上手なポイントを真似して、自社の運用に積極的に取り入れていきましょう。競合だけでなく、人気のインフルエンサーの投稿をチェックするなど多角的に情報を収集する姿勢が重要です。

この記事では、【スタートアップ編】としてビジネスでSNSを活用し始めるときに、押さえておきたい項目を説明しました。プライベートアカウントと同じ感覚でSNSマーケティングをスタートして、行き詰ってしまわないよう、目的や目標数値の設定をしたり、運用体制を整えたり、良いアカウントをベンチマークしたりスタートの準備を進めていきましょう。

次回の【実践編】では目的別の具体的な施策を紹介します。お楽しみに。