Z世代・ミレニアル世代に効果的な動画を解説!価値観や消費傾向を知ろう

「Z世代」「ミレニアル世代」は、動画マーケティングのカギになるキーワードの一つです。Z世代は1997年〜2012年ごろに生まれた人たち、ミレニアル世代は1981年〜1995年ごろに生まれた人たちを指します。それぞれ価値観や消費傾向が大きく異なり、どんなタイプの動画が好まれるかも世代によって差があります。

このページでは、今後のマーケティングのカギになる「Z世代」「ミレニアル世代」の特徴や大切にしている価値観をまとめます。効果的な動画のタイプもくわしく解説するので、アプローチの参考にしてください。

Z世代

Z世代は、2023年現在10代後半から20代前半くらいまでの人を指します。明確な年齢が決まっているわけではなく、同程度の年齢をまとめてZ世代と呼びます。

Z世代の特徴と価値観

Z世代の特徴は、生まれたころからハイスペックなインターネット環境があり、ソーシャルメディアが発達していたことです。テレビや新聞を始めとするマスメディア離れが目立ち、従来のマーケティングや広告が通用しないとも言われています。

Z世代を表すキーワードは次の通りです。

【Z世代のキーワード】
・自分らしさ:自分の価値観に合っているか
・話題性:(発信する側として)話題になるかどうか=「映える」「フォトジェニック」
・心を動かされるか:共感できるか、応援したくなるか=「推し」「エモい」

SNSを通じてさまざまな価値観に触れたり、自己表現したりすることが当たり前のZ世代。自分の価値観に合っているかどうかや、話題になるかどうか、共感(応援)できるかに重きを置く傾向があります。

Z世代に効果的な動画

Z世代はSNSの利用率がほかの世代よりも高く、SNSが大きな情報源になっています。利用率が高いプラットフォームは次の通りです。

【Z世代が利用するSNS】※利用率が高い順
・Youtube
・LINE
・Twitter
・Instagram
・Tiktok

Youtubeを始め動画視聴ができるSNSが多くランクインしていることから、Z世代は日常的に動画をよく見ていることがわかります。そんなZ世代に好まれる動画の特徴をまとめます。

【Z世代に好まれる動画】
・ショート動画(数秒~1分程度)
・簡単に真似できる動画
・身近さが感じられる動画

Z世代に好まれる動画は、手軽に視聴できる長さであることが一番のポイントです。Z世代は幼いころからさまざまなデジタルツールに囲まれ、それらを使いこなす能力にたけています。スマートフォンとパソコンで同時に動画を視聴したり、動画を倍速で再生したりすることを日常的に行い、「タイパ=タイムパフォーマンス」を重視するため、1つのコンテンツに長い時間を消費することを嫌がる傾向があります。そのため「長い」というだけで動画が再生されない可能性も高いです。

内容としては、動画の真似をして自分も発信者として投稿できる内容が拡散されやすいです。「踊ってみた」「食べてみた」などの動画がこれに当たります。また自分事として共感できるかどうかが価値基準として大切なので、親しみや身近さが感じられる動画が効果的です。

ミレニアル世代

続いてミレニアル世代について説明します。ミレニアル世代は現在20代後半から40代前半の人たちを指します。2025年には全世界の労働人口の75%をミレニアル世代が占めることになり、今後の消費活動の中心となる世代です。

ミレニアル世代の特徴と価値観

ミレニアル世代が育った時代は、インターネットが急速に整備された時期に重なります。買い物や人とのコミュニケーションなど、それ以前の世代に比べ、さまざまな行動でインターネットを活用するようになった世代だといえます。

【ミレニアル世代のキーワード】
・体験:モノ消費よりもコト消費を重視
・シェア:自分が良いと思ったものをシェアする

ミレニアル世代は体験を重視し、自分が何をしたか、を人にシェアしたいという気持ちが強い人が多いです。また、景気が良い時期を経験しているミレニアル世代は、Z世代に比べると消費欲求は強いですが、以前の世代よりは物欲が少ないのも特徴です。「体験はしたいけれど、所有欲は低い」という傾向があり、シェアサービスに関心があります。

ミレニアル世代に効果的な動画

シェアすることに重きを置くミレニアル世代にもSNSを活用したマーケティングが有効です。ミレニアル世代がよく利用するSNSは次の通りです。

【ミレニアル世代がよく利用するSNS】
・Youtube
・Instagram
・Facebook
・LINE

ミレニアル世代でもZ世代と同様に動画が視聴できるSNSを利用する人が多いです。ミレニアル世代に好まれる動画のジャンルを3つ挙げます。

【ミレニアル世代に好まれる動画】
・開封動画
・説明動画
・レビュー動画

この特徴からわかるように、ミレニアル世代は商品やサービスを検討する際の情報収集の手段として動画を活用する傾向が強いです。また、コト消費を重視するミレニアル世代には「自分もやってみたい」というような経験欲を掻き立てる内容も有効です。

世代別に有効なアプローチをしよう

手軽さや共感できるかどうかを重要視するZ世代、コト消費やシェアを大事にするミレニアル世代。同じSNSを活用したマーケティングでもターゲットの世代に合わせて訴求内容や魅せ方を変える重要性がわかったのではないでしょうか。

それぞれの世代の価値観や消費傾向をふまえた動画を作成し、今後も動画マーケティングを加速させていきましょう。