「せっかく動画を作ったのに再生回数が伸びない」と悩んでいる方、再生数が低いのは動画の「内容」ではなく「形式」に問題がある可能性があります。2023年現在、マーケティングに最適な動画の形式はテキストとイラストに動きを付けたシンプルなアニメーション動画(=モーショングラフィックス)です。
弊社では、実際にモーショングラフィックス動画をYoutubeにアップして、従来のインタビュー動画に比べて【再生回数が数十倍になった】事例があります。この記事ではモーショングラフィックス徹底解説の前編として、モーショングラフィックス動画で再生回数が増やせる理由をメリット・デメリットに着目して解説していきます。
モーショングラフィックス動画の特徴は、以下の通りです。
【モーショングラフィックスの特徴】
・テキストとイラストに動きを付けたシンプルなアニメーション
・30秒~1分程度のショート動画として作られることが多い
情報が文字と絵でまとめられたコンパクトな動画です。YoutubeやInstagramでは近年ショート動画と呼ばれる短い動画が流行していますが、この傾向からZ世代をターゲットにするためには動画の「短さ」が重要であることがわかります。短い時間に情報が集約されたモーショングラフィックスは、Z世代の志向にマッチするので再生回数が多くなる傾向があります。次の章でさらに詳しくメリットやデメリットを見ていきましょう。
モーショングラフィックスのメリットを解説します。
モーショングラフィックスの最大のメリットは【説明がわかりやすい】ことです。テキストとイラストを手順に沿って、テンポよく切り替えることで、静止画よりもイメージしやすく、実写よりも簡潔に伝えられます。また、撮影が必要ないので、概念的な説明にも適しています。イラストではなく写真を用いれば、実物の操作に近いイメージを持たせることも可能です。
モーショングラフィックスの次のメリットは【短い時間に情報を集約できる】ことです。たとえば、「製品のスペック」を伝えたいとき、開発者にインタビューした動画よりも、モーショングラフィックスで使いやすさがまとめられた動画の方が同じ内容を短い時間で伝えられます。ナレーションを有効に使って、動画内のテキストを補えば、情報が不足することはありません。
インタビュー動画は「製品のバックグランド」や「開発者が製品に込めた想い」を伝えたいときにはもちろん有効です。ただし、商品を認知してもらうために「スペック」や「特徴」を紹介したいときにはわかりやすく短い時間でまとめられるモーショングラフィックスに軍配があがります。
モーショングラフィックスのメリットの一つとして【多くの人に見てもらえる】ことがあります。たとえば、同じ内容について説明された「30秒の動画」と「5分の動画」があるとき、あなたはどちらの動画を見ますか?忙しい現代人は仕事や家事の隙間時間に動画を視聴する傾向が強く、空いた時間でパッと視聴できる短い動画が好まれます。
【多くの人に見てもらえる】メリットにも重なって【最後まで見てもらえる】可能性が高いのもモーショングラフィックスのメリットです。途中で離脱させることなく最後まで見てもらえる=情報がすべて伝わることにつながります。
モーショングラフィックスにはデメリットもあります。
モーショングラフィックスの大きなデメリットは【ビジュアルでは実写に劣る】ことです。たとえば「新型の車のPR」をするとき、文字とイラストだけで車を紹介する企業はないでしょう。ピカピカの新車が海辺を爽快にドライブしている実際の映像を見て、わたしたちは「かっこいいな」「乗ってみたいな」という気持ちを搔き立てられるのです。
では、「新型の車の性能」についてはどうでしょうか?乗車人数、最大時速、トランクの容量、環境への配慮の有無などはモーショングラフィックスを用いたほうが印象に残るかもしれません。動画の形式を使い分けることで、マーケティングの効果が高められることを理解しておきましょう。
モーショングラフィックスはシンプルなアニメーションなので【情緒や感情が伝えにくい】というデメリットがあります。先にも説明しましたが「想い」を表現するには実写やインタビューが適しています。
モーショングラフィックスは【短い時間で情報をわかりやすく】伝えられるメリットがあり、忙しい現代人に対して【商品やサービスの認知をしてもらうのにふさわしいツール】だということがわかりました。
次回の「モーショングラフィックス徹底解説【後編】」では、動画マーケティングにおけるモーショングラフィックスの強みをさらに詳しく解説していきます。お楽しみに!