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自費出版で作品を本にしませんか? 出版スタイルから費用まで詳しくご案内

自費出版をして書き溜めた作品を本にして残したい、家族の写真を写真集にまとめたい、いつか本を出版したい、こんな風に考えたことはありませんか? デジタルが主流になった現在ですが、ページをめくる楽しみや表紙の手触りなど、紙の本にしかない良さがあります。自分の作品を紙の本に仕上げるのは創作活動をする人の目標のひとつかもしれません。

自費出版は、制作・デザイン・印刷・製本などの工程があり、全てを自分で行うのは大変なので、印刷会社に依頼するのが一般的です。この記事では、自費出版を印刷会社に依頼した際に、どのような作業手順で制作が行われるのか、どのくらいの費用が必要かを詳しく説明します。今から本を作ろうとしている人も、将来本を作ってみたいと考えている人もぜひ参考にしてください。

自費出版の準備


自費出版の準備

自費出版ではさまざまな種類の作品を本として残すことが可能です。詩集・歌集・自伝・絵本・旅行記・画集・エッセイ・小説・家族記念誌など自分の作品はもちろん、ビジネスや生活のノウハウに関する実用書を本にして出版することもあります。少なくとも60ページ程度の内容になるように原稿を用意すると良いです。

自費出版をする際、印刷原稿をどの程度自分で用意できるかを考えてみましょう。小説・短歌・論文など文章がメインで自分で原稿を完成させられるのか、原稿はプロのライターに執筆を依頼するのかなど、どの程度自分で用意できるかによって費用が異なります。

冊子の中にイラストや写真を載せたいのであれば、カメラマンやイラストレーターの手配が必要な場合もあります。表紙や背表紙のデザインも同様です。本文の内容だけでなく、挿絵・写真・表紙・背表紙など冊子のページ構成に必要な素材を洗い出しておきましょう。

自費出版の費用


自費出版の費用

自費出版の一般的な費用の相場は50万円から100万円です。どのような本・冊子を作りたいかによって異なりますが、次のような費用が発生します。

【自費出版の費用)
・企画費
・原稿作成にかかる人件費(執筆・撮影・編集など)
・デザイン費
・印刷費
・製本費
・用紙費

自分で原稿をすべて用意し、印刷方法や紙や製本でリーズナブルなものを選べば費用は安く抑えられますが、凝ったデザイン・カラー印刷・こだわった体裁の製本方法を選ぶと費用があがります。

また、一般的な費用のほかにも、場合によっては、書籍を保管するための保管費や、書店で販売するための書店流通手数料がかかることもあります。原稿制作・印刷・製本それぞれの工程で費用が発生することを念頭に置いて料金を算出していきましょう。

冊子の種類

自費出版の費用は印刷方式・用紙・製本方法によって大きく異なります。冊子の一般的な種類と料金例を紹介します。

ソフトカバー(簡易版)

費用を安く抑えたいのであれば、並製本・モノクロ印刷・上質紙を選ぶのがおすすめです。費用の目安は、一般書籍サイズ四六判・100ページ・100部で10万円前後です。

製本:並製本
表紙:モノクロ印刷・上質紙46/135kg(厚めの白い紙)
背表紙:あり
本文:モノクロ印刷・上質紙46/70kg(薄めの白い紙)

ハードカバー

ハードカバーで製本すると、費用が高くなりますが、上質で保管にも優れた本に仕上がります。角背上製本・モノクロ印刷(表紙は箔押し文字)・書籍用紙の費用の目安は、一般書籍サイズ四六判・100ページ・100部で40万円前後です。

製本:角背上製本
表紙:布クロス張り・箔押し印刷(金色または銀色)
背表紙:あり・箔押し印刷(金色または銀色)
本文:書籍用紙 クリームキンマリ46/72.5kg

ほかにも、仕上がりサイズ・部数・ページ数によって費用が異なります。用紙の質感や製本方法が冊子の印象を大きく左右するポイントです。こだわりたいポイントを大切にして予算内で満足できる仕上がりを目指しましょう。

作業の流れ


作業の流れ

印刷会社に発注してから、製本された本が納品されるまでは一般的に次のような手順で作業が進みます。

1)問い合わせ
2)打ち合わせ・企画
3)見積書の提出
4)自費出版契約書の締結
5)原稿の入稿
6)本の装丁確認
7)組見本の提出・確認
8)編集・組版・デザイン
9)構成・修正
10)製版・刷版・印刷・製本
11)納品

チラシやパンフレットなどの一般的な印刷物よりはやや作業が多いので、信頼できる印刷会社に依頼すると安心です。

まとめ


まとめ

いかがでしたか?自費出版は費用が高いと思われがちですが、原稿を自身で準備したり、製本や用紙の選び方を工夫すれば費用を抑えて冊子の制作ができます。本の用紙や製本方法を自分で決めることで、作品への思いがより深まるのではないでしょうか。

デジタルが主流になりつつある現在であっても、本に触れた時の手触りや紙とインクのにおいなど紙媒体にしかない良さがあります。大切な作品を「自分だけの本」にして手元に残してみてください。

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