「ゴールデンウイーク」が近づいてきました。慣れない新生活の中、連休を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。自粛ムードもようやく収束し、各地がにぎわいそうな雰囲気が感じられますね。

「ゴールデンウイーク」は広く使われている言葉ですが、なぜこのように呼ばれているか由来を知っていますか。このページでは知っているようで知らない「ゴールデンウイーク」の由来を解明していきます。

2023年のゴールデンウィーク期間のカレンダーを見てみましょう。

【2023年のゴールデンウィーク期間】
4月29日（土）昭和の日　☆
4月30日（日）☆
5月1日（月）
5月2日（火）
5月3日（水）憲法記念日　☆
5月4日（木）みどりの日　☆
5月5日（金）こどもの日　☆
5月6日（土）☆
5月7日（日）☆

カレンダー上では「☆」がついている日が休日・祝日です。カレンダー通りの休日でも最低5連休、1日と2日を休みにすれば最長9連休にできます。例年よりも長い連休が取りやすそうですね。

長く続いた感染症も落ち着き始め、旅行や外出がしやすくなりました。今年こそ、と連休の計画を立てている人も多いのではないでしょうか。会いたかった人に会うも良し、行きたかった場所に行くも良し、趣味に没頭するも良し、なにもせずに羽を伸ばすも良し、仕事に打ち込むも良し、思い思いの連休期間を過ごせますように。

ゴールデンウィークは、75年前の1948年に「国民の祝日に関する法律」で祝日が設定されたことが始まりです。法律では元日（1月1日）や、成人の日（1月15日）など9つの祝日が定められました。

昭和の日（4月29日）、憲法記念日（5月3日）、こどもの日（5月5日）の3日に加え、のちにみどりの日（5月4日）が制定され、1年で最も祝日が多い「ゴールデンウィーク」になったというわけです。

ゴールデンウィークの頭文字をとった「GW」も広く定着している言葉です。また、新聞やNHKなど一部のメディアではゴールデンウィークを「大型連休」と表現し、医療従事者やサービス業従事者など連休に関係なく仕事をする人への配慮が表されています。

4月後半から5月初頭にかけての連休が「ゴールデンウィーク」と名付けられた由来にはいくつかの説があります。

【ゴールデンウィークの由来】
諸説1：ラジオの聴取率が高かったから
諸説2：映画をヒットさせたかったから
諸説3：金鉱探しにぴったりの時期だったから
諸説4：マルコ・ポーロが日本を訪れた時期だから

上記のように諸説ありますが、どの説が正しいかは明らかにされていません。早速、気になる中身を見ていきましょう。

ゴールデンウィークができた当時は、娯楽としてラジオを聞いて楽しむ人が多い時代でした。連休の期間はラジオの聴取率が高かったため「黄金週間」と呼ばれていたという説があります。「黄金週間」が次第にカタカナ語の「ゴールデンウィーク」に変わり、インパクトがある語として市民にも広まった、というのがこの説です。

2つ目の説は、映画をヒットさせるための造語として「ゴールデンウィーク」が作られたという説です。

1951年の5月の連休期間に公開された『自由学校』という映画が、正月やお盆よりもヒットしたことを受け、さらに多くの人を呼び込むために宣伝文句として「ゴールデンウィーク」が作られたといわれています。大映という映画製作会社が名付け親だそうです。

3つ目の説は、ロッキー山脈の金鉱探しに由来します。4月末から5月初めはロッキー山脈の雪解けの時期に当たり、その時期は雪解け水から砂金がたくさん取れたといわれています。付近の街では金鉱探しに人々が集まり、仕事が休業状態になってしまったことから「ゴールデン（砂金）ウィーク」と呼ばれるようになったという説です。

4つ目の説は『東方見聞録』に関する説です。日本は『東方見聞録』の中で、「黄金の国ジパング」として紹介されています。著者であるマルコ・ポーロが日本を訪れたのが5月の初めだったことから、その時期を「ゴールデンウィーク」と呼ぶようになったという説が広まりました。

ゴールデンウィークの由来には諸説あり、どの説が正しいかは明らかになっていません。それでも75年たった現在もしっかり定着しているのは、ゴールデンウィークが日本人の一大イベントになっているからでしょう。

由来も過ごし方もいろいろな連休、お家でゆっくり過ごしたい派の方はかんたん・かわいい紙刺繍なんていかがでしょうか。思い思いの良い時間をお過ごしくださいね。