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デザイナーとアーティストの違いって? 実は存在目的が明確に違うんです!

デザイナーとアーティストは絵を仕事にする人=クリエイターという点は共通ですが、2つの職種にははっきりとした違いがあります。両者の仕事の違いを説明できますか?

たとえば「会社のポスターを作りたい」「ポストカードを作りたい」などの場面でクリエイターに絵の作成を依頼するとします。デザイナーとアーティストの違いが曖昧なまま仕事を依頼してしまうと、思った通りの結果が得られない可能性があるので正しい理解が必要です。デザイナーとアーティストの違いが分かれば、理想通りの成果物をスムーズに手にすることができます。

この記事では、デザイナーとアーティストについて、それぞれが得意とするスキル・仕事の特徴など両者の違いを詳しく説明します。デザイナーとアーティストのどちらに仕事を依頼しようか迷っている人はぜひ参考にしてください。

デザイナーとアーティストの違い


ウェブデザイナー

まずはデザイナーとアーティストの違いについて次の3つの視点で説明します。どちらに仕事を依頼するか迷っている際は、求める成果物がどちらの特徴に当てはまるかを考えると分かりやすいです。

【デザイナーとアーティストの違い】
・仕事の目的:課題解決 or 自己表現
・提供サービス:ビジネスの手助け or 絵そのもの
・求められる評価:数字による評価 or 社会からの評価

それぞれの観点を詳しくみていきましょう。

【目的】課題解決 or 自己表現

デザイナーの目的はクライアントの課題解決です。コンテンツやパッケージに効果的にテキストやイラストを配置して、「新商品をアピールしたい」「イベントに人を集めたい」「商品の高級感を演出したい」などの企業が抱える望みや悩みを解決するのがデザイナーの仕事になります。クライアントの依頼がもっとも重要なので、デザイナー自身が作りたいものを制作できるとは限りません。

一方アーティストは、一般的に芸術家と呼ばれる職業で、作品を通して自己を表現し、社会に影響を与えることが仕事の目的です。絵のほかにも、文章・音楽・身体表現などさまざまな作品を通して自己を表現することができます。才能の有無が結果に直結する仕事で、成功するまではビジネスになりにくい側面があります。絵を描くことそのものが好きな人がアーティストには多いです。

【サービス】ビジネスの手助け or 絵そのもの

デザイナーのサービス内容は、ビジネスの手助けとなるコンテンツです。前述したとおり、クライアントの課題解決が仕事の目的なので、クライアントの要求に応えて、クライアントのビジネスを助ける成果物の納品がデザイナーによって提供されるサービスです。

アーティストは、絵そのものがサービスの内容で、その後の用途や目的は重視されません。一般的にはアーティスト独自の世界観による自由な表現が求められ、アーティストの主観で作品が作られます。アーティストの絵をデザイナーがイラストとしてコンテンツに用いることもあります。

【評価】数字による評価 or 社会からの評価

デザイナーとアーティストは世間からの求められる評価や評価基準も大きく異なります。

デザイナーはコンテンツ制作によって企業にどのような利益がもたらされたのか数字によって評価が行われます。たとえば、商品の売上・クリック数・認知度・集客人数などが評価の対象です。仕上がりの優れたデザインであっても、クライアントが掲げる目標を達成できなかった場合は、良いデザインとは言えません。

アーティストは、作品が社会や人にどのくらい影響を与えたか、が評価基準になります。たとえば、子どもが描いたような絵や社会批判のような内容の絵であっても、周囲に与えるインパクトやそれに伴った社会的な影響が大きければ、作品として評価される場合も多いです。

デザイナーとアーティストのどちらに仕事を依頼するか


デザイナーとアーティストの仕事

ここまででデザイナーとアーティストの違いをまとめてきましたが、これから仕事を依頼するにはどちらがより目的に合っているのでしょうか。

デザイナーに仕事を依頼 ―解決したい課題が明確な場合

デザイナーに仕事を依頼するのは、「集客のためのチラシがほしい」「会社のウェブサイトを作りたい」など明確な目的がある場合です。コンテンツに使用するテキスト・写真・イラストなどは自社で準備したり、デザイナー側で素材を自作してくれたりと依頼内容によって異なります。依頼者と制作側で打ち合わせをして、企画を立案し、決まった内容に沿って制作が進められます。

デザイナーや制作会社に依頼を丸投げしては、理想の成果物が得られないので、目的や目標となる数字を明確に示し、コミュニケーションを取りながら進める姿勢が重要です。

アーティストに仕事を依頼 ―絵そのものの価値が重要な場合

アーティストに仕事を依頼するのは、「会社の壁画を描いてほしい」「応接間に飾る絵が欲しい」など、アーティストが描く絵そのものに価値がある場合です。作風が好きなアーティストや話題のアーティストに絵を描いてもらうために、依頼者側は「どのアーティストに依頼をするか」という感性や知識が必要です。

まとめ


まとめ

デザイナーとアーティストは、それぞれ仕事の目的や提供されるサービスが明確に違うことがわかりました。同じクリエイターであっても、クライアントの課題を解決するために存在するのがデザイナーで、作品での自己表現を目的としているのがアーティストです。スムーズに仕事の依頼をするためには、デザイナーとアーティストの両者の違いを理解し、「どんな制作物が必要か」を正確に捉えることが重要になります。

どちらに依頼するかが決まったら、「誰に」依頼するのかもポイントです。ポートフォリオや作品集を事前にチェックし、目的や好みに合った人に制作を依頼しましょう。

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