挨拶状は、取引先や上司、お世話になった相手に送るものなので、マナーを守って正しく書きたいですよね。
この記事では、挨拶状の始まり部分の「頭語」「時候の挨拶」やしめくくり部分の「結語」、基本的な書き方、目的別の例文を紹介します。
「挨拶状の書き方がわからない!」「取引先にお礼のメールを送りたい」「5月の挨拶は?」などの悩みをお持ちの方はぜひ目を通してくださいね。
挨拶状のマナーを理解して正しいやり取りができるようにしましょう。
この記事では、挨拶状の始まり部分の「頭語」「時候の挨拶」やしめくくり部分の「結語」、基本的な書き方、目的別の例文を紹介します。
「挨拶状の書き方がわからない!」「取引先にお礼のメールを送りたい」「5月の挨拶は?」などの悩みをお持ちの方はぜひ目を通してくださいね。
挨拶状のマナーを理解して正しいやり取りができるようにしましょう。
1. 挨拶状でよく使われる語句
頭語と結語
頭語と結語とは、それぞれ挨拶状の最初と最後に書かれる決まった表現のことです。
頭語は「こんにちは」、結語は「さようなら」にあたる言葉で、本文の内容や、送る相手の立場によって、使う言葉が異なります。また、頭語と結語は対になって使われるので、この頭語にはこの結語というようにペアが決まっています。
以下の表を確認して、使い方のマナーを間違えないように気を付けましょう。
使用する場面 | 頭語 | 結語 |
---|---|---|
一般的な場面 | 拝啓/拝呈/啓上 | 敬具/拝具/敬白 |
丁寧な場面 | 謹啓/謹呈/恭敬 | 敬白/謹言/謹白 |
返信する場合 | 拝復/復啓/謹復 | 敬具/拝具/敬白 |
前文(季節の挨拶)を省略する場合 | 前略/冠省 | 早々/早々 |
※前文を省略するのは基本的に親しい相手に送る場合のみです。目上の人や初めての人に送る場合には用いられないので注意しましょう。
頭語、結語の使い方のマナーは理解できましたか?
次は頭語の次の書き出しのマナーを紹介します。
時候・季節の挨拶
時候の挨拶は、挨拶状の前文で頭語の後に書く一文のことです。季節を感じさせる文が多く、四季のある日本ならではのマナーといえます。
「〇〇の候」(漢語調)は、ビジネス場面でよく用いられ、格調の高い文書を作成したいときに使います。口語調は、個人間の手紙で用いられることが多く、ソフトな印象を与えます。ビジネス場面でも親しみやすい文書を送りたいときは、口語調を使用するのがおすすめです。
下記の表で月別の時候の挨拶を紹介しますので、好きなものを使用してみてください。
時候の挨拶・季節の挨拶 | |
---|---|
1月 |
初春の候/新春の候/大寒の候/厳寒の候 |
2月 |
立春の候/節分の候/余寒の候/春浅の候 |
3月 |
早春の候/春暖の候/浅春の候 |
4月 |
陽春の候/桜花の候/惜春の候 |
5月 |
新緑の候/薫風の候/立夏の候/晩春の候 |
6月 |
梅雨の候/入梅の候/紫陽花の候/向暑の候 |
7月 |
盛夏の候/猛暑の候/炎暑の候/夏祭の候 |
8月 |
残暑の候/秋熱の候/晩夏の候/立秋の候 |
9月 |
初秋の候/野分の候/白露の候/秋桜の候 |
10月 |
秋冷の候/菊花の候/紅葉の候/仲秋の候 |
11月 |
晩秋の候/向寒の候/立冬の候/落葉の候 |
12月 |
初冬の候/師走の候/歳末の候/冬至の候 |
2.挨拶状の基本的な書き方
次は、挨拶状の書き方のマナーとして、書く順番、文字を書く位置、書き方のルールを解説します。横書きなのか縦書きなのかによってマナーが異なるので、それぞれの項目を確認して、間違えないようにしましょう。
また、挨拶状の文面には、「、」や「。」(句読点)を使用しないことが決まりとされています。句読点によって文章を区切る=慶事に区切りがある、として縁起が良くないと考えられているためです。
メールのマナーも紹介しますので、かしこまったメールを送る場合は併せて読んでみてください。
横書きの場合
- 日付(右上)
- 宛名(左寄せ)
- 自分の名前や所属(日付の下に右寄せ)
- 頭語+時候の挨拶(頭語と時候の挨拶の間は1文字分のスペースを空ける)
- 本文(改行して1文字分空けて書き始める)
- 結語(右寄せ)
縦書きの場合
- 頭語
- 本文(書き出しは1文字分下げる)
時候の挨拶 → 内容 - 結語(本文の次の行、下に寄せる)
- 日付(1文字分下げる)
- 自分の名前(真ん中よりやや上)
- 宛名(1文字分下げる)
メールの場合
- 宛名
- 頭語+時候の挨拶(頭語と時候の挨拶の間は1文字分のスペースを空ける)
- 本文
- 結語(右寄せ)
- 署名
3.目的別の例文
ここでは、挨拶状の本文で用いられる例文を紹介します。
「お礼」「依頼」「お詫び」の3つの目的に分けて、よく使われる言い回しを選びました。作成時の参考にしてください。
-
お礼をする
お礼をするときは、その日のうちにお礼の気持ちを伝えることが大切なマナーです。お礼の気持ちをストレートに伝えるためにも、テンプレートにこだわりすぎず、素直な気持ちで書くようにしましょう。
- この度はお心遣いをいただき、ありがとうございました。
- 先日は盛大な〇〇会を催していただき誠にありがとうございました。
- この度はご注文いただきありがとうございました。
- 〇〇していただき、誠にありがたくここにお礼申し上げます。
-
依頼する
依頼をする際は、相手に失礼がなく、かつ相手が快諾してくれるような内容にすることが重要です。依頼の内容を分かりやすく伝え、一方的な書き方にならないよう注意しましょう。
- 時節柄お忙しいかとは存じますが、〇〇をお願いしたく存じます。
- 唐突なお願いで恐縮ですが、〇〇いただけますと幸いでございます。
- ぜひとも〇〇していただきたくお願い申し上げる次第でございます。
- 甚だ勝手ではございますが、ご配慮くださいますようお願い申し上げます。
- まことに恐縮ではございますが、ご配慮のほどよろしくお願いいたします。
-
お詫びをする
お詫びをする場合は、原因や事実を正確に伝えることを心がけましょう。文章の冒頭で謝罪の言葉を述べ、相手を気遣う言葉やお詫びの気持ちを伝える言葉を使用して失礼のないようにすることが必要です。
- この度は、〇〇してしまい、誠に申し訳ございませんでした。
- 〇〇のため、予定しておりました納期が数日伸びることとなりました。
- やむなく〇〇が遅れてしまうこととなりました。
- ご不便をおかけして大変申し訳ございません。
- まずはお詫びまで申し上げます。
まとめ
いかがでしたか?挨拶状はマナーや書き方のルールを理解して書くことはもちろんですが、ストレートな気持ちを伝えることが大切です。
心がこもった挨拶状やお礼状は、受け取った相手の気持ちを明るくします。
なかなか人に会えない今、正しい文章で心をこめたやり取りをしましょう。
※小ロット挨拶状印刷専門サイトはこちら
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