印刷用語には専門的な言葉が多く、耳慣れない用語が多数あります。
印刷会社への発注の際に、「チラシを発注したいけどやり取りができるか不安」「オフセット印刷ってなに?担当者からの質問に答えられないときはどうしたらいいの?」「印刷用語ってわかりにくい!」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
印刷会社への発注の際に、「チラシを発注したいけどやり取りができるか不安」「オフセット印刷ってなに?担当者からの質問に答えられないときはどうしたらいいの?」「印刷用語ってわかりにくい!」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
この記事では、印刷会社に発注をするときに押さえておきたい33の印刷用語を、専門知識がない方でもすぐに使えるように分かりやすく解説していきます。
専門的な用語が多い印刷業界ですが、「なに」に対して、「どの工程」で「どんな作業をするのか」がイメージできれば担当者とのやり取りがしやすくなります。
「デザイン」「印刷」「校正」の3段階に分けて記載しますので、以下の見出しをご覧ください。
※用語をクリックするとそれぞれの解説が読めます。専門的な用語が多い印刷業界ですが、「なに」に対して、「どの工程」で「どんな作業をするのか」がイメージできれば担当者とのやり取りがしやすくなります。
「デザイン」「印刷」「校正」の3段階に分けて記載しますので、以下の見出しをご覧ください。
記事の目次
1. 「デザイン」時に使う用語
デザイン時に使われる用語を解説します。
デザイナーとの打ち合わせで使う用語もあるので、言葉の意味を理解して、どのようなデータが必要なのか正確に伝えましょう。
デザイナーとの打ち合わせで使う用語もあるので、言葉の意味を理解して、どのようなデータが必要なのか正確に伝えましょう。
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illustrator(イラストレーター/イラレ)
データ作成時に最もよく使われるデザインソフト。多くのデザイナーが使用しており、ほとんどのデータが「.Ai」形式で入稿されます。
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Photoshop(フォトショップ・フォトショ)
データ作成時に、主に写真の補正や加工をするために使われるソフト。Photoshopで写真の色味を調整し、illustratorでレイアウトする、というように、2つのツールを組み合わせて使うことが多いです。
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PDFファイル
文書ファイルを電子化したもの。PDF形式を用いると、紙に書かれた内容や、WordやPowerPointデータのレイアウトやデザインをそのまま保存することができます。
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ラフ
これから作成するもののデザインやレイアウトの下書き。デザインを依頼する際に、制作物のイメージを共有する大切なツール。デザイナーはラフをもとにデータを作成します。
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カンプ
依頼者に提供するサンプル。
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ペラ
チラシやポスターなど、1枚の紙からなる印刷物。
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仕上がりサイズ
印刷物の完成サイズ。A4やB5、特殊サイズなどがあります。
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組級
文字のサイズを示す単位。「Q」と表記することもあります。1級=0.25mm。
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行間
文章データの行の間のスペース。
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原稿
文章、写真、画像などの、デザインに必要な材料の総称。
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切り抜き
写真などを、カットして必要な人物や物の形だけを残すこと。
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初稿
クライアントから最初に受け取る原稿。
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1色刷り(単色印刷)
1色だけで印刷すること。CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)のうち1つを使用します。カラー印刷はインクを全て使うので、4色刷りと呼ばれることもあります。
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特色
基本の4色(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)で再現できない色のこと。
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リッチブラック
黒のインクを使わずに、4色を混ぜて作成した黒色のこと。通常の黒インクを使うと、大量にインクを使う必要があり乾きが悪くなるので、リッチブラックが使われることが多いです。
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画像解像度
画像の細かさの指標。画像は画素(ピクセル)という小さな点が集まってできています。小さな点の数を「解像度」と表現します。点が少ない(解像度が低い)と画像が荒くなるので、解像度の高いデータが好まれます。
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トンボ(トリムマーク)
作成データの周囲にある線。印刷物を裁断する際の目印になります。
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塗り足し
実際の仕上がりサイズよりも大きめにデータを作ること。裁断ズレによって色が塗られていない部分が生じないために必要な作業です。
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パス
illustratorで作成されたデータの文字や図形を表す線のこと。
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アウトライン
illustratorで文字や図形をパス化する操作のこと。入稿前にアウトライン化をしておかないと、フォントが文字化けして印刷されてしまうことがあります。
2. 「校正」時に使う用語
次に、デザイン完成後、デザイナーと依頼者間での確認作業時に使用する用語を解説します。-
校正
原稿とデザインを見比べて、誤字や脱字がないか、レイアウトに問題がないかを確認すること。修正点があれば、校正時に伝えるようにしましょう。
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色校正
制作したデータと印刷物が同じ色で刷られているかを確認すること。
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初校
デザイナーや印刷会社が作成したデータを、依頼者が初めて確認すること。
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色合わせ
制作したデータと印刷物が同じ色で刷られるよう、デザイン通りの色に近づける作業。
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付き合わせ
原稿と印刷物を一字ずつ確認する作業。
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読み合わせ
原稿を声を出して読む人、文章を見ながらチェックする人に分かれ、印刷前に最終チェックをする作業のこと。
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赤字
印刷物に赤いペンで修正内容を書き入れること。
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校了
修正が全て終了したこと。印刷ができる状態のこと。
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責了
責任校了の略。多少の修正があっても、印刷会社の責任で修正をし、校了にすること。
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下版
修正が終わったデータを、印刷の工程に進めること。
3. 「印刷」時に使う用語
最後に、印刷の工程で使用される用語を紹介します。印刷会社へ印刷の方法を指示する際に必要な知識です。-
版
印刷時に用いる転写版。刷版とも呼ばれています。
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オフセット印刷
印刷部数が多いときに用いられる印刷方法。転写版を使って印刷をするので、色の再現度 が高く、きれいな印刷ができることが特徴。
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オンデマンド印刷
少ない印刷部数のときに用いられる印刷方法。必要な時に、必要なだけ印刷ができるとい う意味で使われます。出力方法はレーザープリンターと同じ。
まとめ
この記事では、印刷会社やデザイナーへの発注時や納品までのやり取りで使われることが多い印刷用語を解説しました。知りたかった言葉は見つかりましたか?
「なに」に対して、「どの工程」で「どんな作業をするのか」を正確に理解して、素敵な印刷物を世に送り出してくださいね。
「なに」に対して、「どの工程」で「どんな作業をするのか」を正確に理解して、素敵な印刷物を世に送り出してくださいね。