印刷代が高い・もっと安く印刷したいとお悩みの方、発注ボタンを押すのを少し待ってください。紙の種類や印刷方式を変えると、印刷にかかるコストを減らせる場合があります。
この記事では、発注時に見直すと 印刷代が安くなる項目を紹介します。
後半では、 実際に紙や印刷方式を変えるとどのくらいコストカットできるか検証しました。印刷代を安くしたいと考えている担当者や個人事業主の方は、ぜひ最後まで読んで経費削減を実現してくださいね。
この記事では、発注時に見直すと 印刷代が安くなる項目を紹介します。
後半では、 実際に紙や印刷方式を変えるとどのくらいコストカットできるか検証しました。印刷代を安くしたいと考えている担当者や個人事業主の方は、ぜひ最後まで読んで経費削減を実現してくださいね。
1. 印刷代を安くするために確認すべき項目
印刷物を発注する前にデザインや文章の内容を見直す人は多いでしょう。発注後はデータの差し替えができない場合があるからです。印刷物のコストカットをするには、「本当にこのサイズでいいか」「全ページカラー印刷にする必要があるか」など発注時や制作時に紙の種類や印刷方式を見直すことが重要です。具体的な項目を紹介します。
それでは、実際にリーフレットを作成する場面を想定して、コストカットに挑戦してみましょう。
街中で配布するためのリーフレットを作成することになり、サイズ・カラー・ページ数・紙の種類・製 本方法の項目を以下のように設定するとします。
以上の点を見直し、次のように変更しました。
紙のサイズ
紙のサイズはA4・B4・B5などと表されますが、サイズが大きくなればなるほど費用は高くなります。
印刷しようとしているものが、”無駄に大きい”ことがないよう、サイズ選びの際には用途に合わせた大きさを設定することがコストカットの肝です。
ただし、紙のサイズを変えるとデザイン修正が必要になるので、デザインを作成する前にサイズを決めるようにしてください。
印刷しようとしているものが、”無駄に大きい”ことがないよう、サイズ選びの際には用途に合わせた大きさを設定することがコストカットの肝です。
ただし、紙のサイズを変えるとデザイン修正が必要になるので、デザインを作成する前にサイズを決めるようにしてください。
カラー
カラー印刷の費用はモノクロ印刷の約4倍です。
カラー印刷をモノクロ印刷に変更することで大幅なコストカットができます。
複数のページがあるパンフレットやカタログを印刷する際、モノクロ印刷でも機能や見栄えに問題がない場合は、1部のページをモノクロ印刷に変えるだけで印刷代が大きく変わります。
通常のカラー印刷には4色のインクが使われますが、2色印刷といって2色で印刷する方法もあります。2色印刷は4色印刷よりも費用が抑えられるので、いくつかのパターンで見積もりを出してもらって、比較するのも良い方法です。
通常のカラー印刷には4色のインクが使われますが、2色印刷といって2色で印刷する方法もあります。2色印刷は4色印刷よりも費用が抑えられるので、いくつかのパターンで見積もりを出してもらって、比較するのも良い方法です。
紙の種類
紙の種類もコストカットに大きく関わる要因の一つです。紙の種類には、上質紙・コート紙・マットコート紙・アートポスト紙などの種類があり、光沢の有無・手触り・筆記しやすさなど紙ごとに性質が異なります。
印刷代を抑えることを重視するのであれば、光沢のある紙や加工された紙は値段が高いので避けたほうが良いです。サンプル用紙の取り寄せが可能な場合もあるので、手元で紙質を確認して適切なものを選びましょう。
印刷代を抑えることを重視するのであれば、光沢のある紙や加工された紙は値段が高いので避けたほうが良いです。サンプル用紙の取り寄せが可能な場合もあるので、手元で紙質を確認して適切なものを選びましょう。
紙の厚さ
紙の厚さは斤量(kg)で表され、数字が大きいほど厚いです。一般的なコピー用紙は73kgで、スーパーなどの新聞折込チラシは58kg、ポスターは110kg、ポストカードは180kgの紙がよく使われます。
厚みがあるほど高級感が出ますが、印刷代は高くなります。紙の種類と同様に、厚みの異なる紙のサンプルが無料で確認できるサービスがある場合は、手元に取り寄せて質感を確認すると良いです。
厚みがあるほど高級感が出ますが、印刷代は高くなります。紙の種類と同様に、厚みの異なる紙のサンプルが無料で確認できるサービスがある場合は、手元に取り寄せて質感を確認すると良いです。
製本方法
本や冊子を印刷する場合は、製本方法を工夫してもコストカットができます。製本方法には無線綴じ・中綴じ・平綴じがあり、製本可能なページ数や仕上がりの印象が異なります。
ページ数や紙の種類などの条件が同じ場合、無線綴じと中綴じでは中綴じの方が製本費用が安いです。平綴じはさらに料金が安いので、印刷代を下げたい場合は中綴じや平綴じを選ぶのがおすすめです。ページ数が少ない場合は印刷会社に製本を依頼せず、自分でホッチキスで製本すれば費用はかなり抑えられます。
ページ数や紙の種類などの条件が同じ場合、無線綴じと中綴じでは中綴じの方が製本費用が安いです。平綴じはさらに料金が安いので、印刷代を下げたい場合は中綴じや平綴じを選ぶのがおすすめです。ページ数が少ない場合は印刷会社に製本を依頼せず、自分でホッチキスで製本すれば費用はかなり抑えられます。
印刷方式
印刷方式は、印刷会社がどのような印刷機を使用するかによって、オフセット印刷・オンデマンド印刷に分けられます。どちらの印刷方式を選ぶと良いかは、印刷の仕上がりや枚数や希望納期によって異なります。
コストカットの観点では、1000部以上大量に印刷する場合はオフセット印刷を、1000部未満の部数ではオンデマンド印刷を選ぶと良いです。また、招待状のように宛名を変えて印刷する=印刷内容が1部異なる場合は、オンデマンド印刷を選ぶことで印刷代が安くなります。
コストカットの観点では、1000部以上大量に印刷する場合はオフセット印刷を、1000部未満の部数ではオンデマンド印刷を選ぶと良いです。また、招待状のように宛名を変えて印刷する=印刷内容が1部異なる場合は、オンデマンド印刷を選ぶことで印刷代が安くなります。
2.実践! リーフレットのコストカットに挑戦してみよう
それでは、実際にリーフレットを作成する場面を想定して、コストカットに挑戦してみましょう。
街中で配布するためのリーフレットを作成することになり、サイズ・カラー・ページ数・紙の種類・製 本方法の項目を以下のように設定するとします。
サイズ | A4 |
---|---|
カラー | フルカラー |
紙の種類 | コート紙 |
紙の厚さ | 135Kg |
製本方法 | 中綴じ |
参考価格※1000冊 (デザイン費+印刷費) |
約50万円 |
見直すべきポイント
- A4サイズは手に持って歩くには大きすぎる/カバンに入らないことがある
- 捨てられてしまうかもしれないリーフレットを全ページカラー印刷する必要はあるか
- 受け取った人の負担にならないような厚みになっているか
以上の点を見直し、次のように変更しました。
変 更 前 | 変 更 後 | |
---|---|---|
サイズ | A4 | B5 |
カラー | フルカラー | 表紙のみカラー |
紙の種類 | コート紙 | コート紙 |
厚さ | 135Kg | 90Kg |
製本方法 | 中綴じ | 中綴じ |
参考価格 ※1000冊 (デザイン費+印刷費) |
約50万円 | 約40万円 |
サイズ・カラー・紙の厚みを変えただけで10万円ものコストカットに成功しました。また、受け取る人のことを考えて作られたリーフレットになるので、手に取ってもらいやすく、保管しやすいという一石二鳥の効果が期待できます。
まとめ
印刷物のコストカットを目指すには、制作や発注をする前に、カラー・紙・製本・印刷方式の見直しが必要だということがわかりました。印刷物の目的を捉え直し、よりよい仕様になるよう考慮することは、手に取る人にとって親切な製品を作ることにもつながります。
新潟印刷では、コンセプト立案からデザイン制作、印刷までワンストップでご依頼可能です。集客やデザインのプロがよりよい製品を作るお手伝いをさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。
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