2023年の流行色が発表されました。「流行色を使ってビジネスにトレンドを取り入れたい」「流行色を使った配色が知りたい」と思う方も多いのではないでしょうか?流行色を用いることで、ビジネスにトレンドが加わり、自然と目を惹く販促物ができたり、お客様との会話が盛り上がったりする効果が期待できます。
このページでは2023年の流行色を紹介し、取り入れやすい配色のパターンを提案します。色選びの候補として、ぜひ流行色を検討してみてくださいね。
記事の目次
流行色とは? いつどのように決まるのかを知っておこう
流行色とは、その年がどんな年になるかを予想し、イメージされた色のことです。多くの専門家によって一定の年月をかけて決められます。流行色を決めるのは国際団体「Intercolor(国際流行色委員会)」、米国の「PANTONE社」と日本の「JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)」です。
流行色を決めるための会議は、その年の2年前にスタートします。国際的な色彩情報団体「Intercolor(国際流行色委員会)」では各国の代表が集まり、2年後の流行色を決める話し合いが開催され、毎年20〜30色の色が選ばれます。「JAFCA」の流行色はここで選ばれた色を参考に、日本向けに決定された色のことです。
「PANTONE社」は色見本帳で有名なアメリカの企業で、世界のトレンドカラーに大きな影響を与える企業です。前年の12月に翌年の流行を予測した1色か2色のトレンドカラーが発表され、ファッション業界や印刷業界はもちろん、工業デザインやイベントにも影響をもたらします。
2023年の流行色は「ビバマゼンタ」「ルミナスイエロー」
流行色がどのように決まるか分かったところで、実際に2023年の流行色として発表された色を紹介します。
PANTONE社から発表された2023年の流行色は「ビバマゼンタ(Viva Magenta)」です。ビバマゼンタは少し濃いめの赤に少し黒を混ぜた赤紫のような色です。PANTONEはビバマゼンタについて次のように説明しています。
【ビバマゼンタの選出理由】
・わたしたちの精神に活力を与え、内なる強さを構築する手助けする色
・天然染料が由来であり、もっとも強く明るい赤系統
【ビバマゼンタのカラーコード】
カラーコード:#CE3256
RGB:206,50,86
CMYK:0,76,58,19
HSV:346,75,80
JAFCAから発表された流行色は「ルミナスイエロー」です。淡く優しい黄色で、「やさしさに包まれるイエロー」とも称されています。
JAFCAの公式サイトでは、選定理由として「優しく穏やかで、希望を感じさせてくれる色です。淡く柔らかい色は不安で固まった心にも無理なく入っていき、そっと癒し、あかるい気持ちにしてくれるのではないでしょうか」と説明されています。サイトでは、以下の単語をルミナスイエローを表現するキーワードとして紹介しています。
【ルミナスイエローを表すキーワード】
・多様性
・つながる
・広がる
・共生
・癒される
・光る
・immaterial(非物質)
・適温
・グラデーション
・浸る
・境界があいまいになる
【ルミナスイエローのカラーコード】
カラーコード:#FEF6B7
RGB:254,246,183
CMYK:0,3,28,0
HSV:52,28,100
わたしたちの生活や印刷物への影響
流行色は、その年の流行を予測して決められる色なので、必ずしも実際に流行するとは限りません。実際に消費者にどのように判断されるかはわからないからです。
ただし、2年前には流行色が決定されるので、その色を軸とした商品を展開する業界も多くなります。たとえば、ファッションの分野などで流行色が使われたアイテムを目にする機会は増えるでしょう。さまざまな分野で流行色をベースにした配色が多く提案されるようになると想像されます。
印刷物では、ノベルティやギフトボックスに使ったり、目立たせたい店頭のポップに使ったりすると流行色が取り入れやすいです。トレンドを取り入れた販促ができることに加え、ビジネスシーンではお客様との会話を広げるツールとしても活用できます。色選びに悩んだときの候補として、流行色を使用してみるというのも良いですね。
流行色を取り入れてみよう!おすすめの配色パターンを紹介
流行色を用いたおすすめの配色パターンをご紹介します。ぜひ、制作時の参考にしてください。
まとめ
2023年の流行色「ビバマゼンタ」と「ルミナスイエロー」はどちらも昨今の情勢を反映したキーワードや想いが込められた印象的な色です。ぜひビジネスに取り入れて、2023年の勢いを加速していきましょう。