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【製本の種類7選】綴じ方や製本方法を解説! 発注に迷ったらコレを見て

製本とは複数枚の印刷物を一つにまとめることです。本やパンフレットだけでなく、資料やプリントをホッチキスや紐でまとめることも製本に含まれます。製本には綴じ方によって複数の種類があり、用途に合った製本方法を選ぶことで見やすくなったりコストが抑えられたりします。 この記事では製本の種類や製本方法を説明し、それぞれの方法に適した用途を紹介します。製本の基本的な知識を理解して、見やすく使いやすい印刷物を制作しましょう。

目次ここからです 記事の目次

製本の種類

  製本の種類
製本の種類と綴じ方を説明します。製本は主に並製本・上製本・リング製本・テープ製本の4種類に分けられます。

並製本

並製本は、ソフトカバーと呼ばれる製本方法で、表紙に芯が入りません。パンフレットやカタログに多く用いられる方法で、綴じ方によって「中綴じ」「無線綴じ」「平綴じ」にさらに分類されます。それぞれの綴じ方については後ほど詳しく説明します。

上製本

上製本はハードカバーの書籍に用いられる製本方法で、分厚くて堅い表紙が付けられ、背の部分を糸でしっかりと綴じるのが特徴です。並製本に比べて丈夫に作られているので、長期保存をする書籍や記念誌や写真集などに向いています。

リング製本

リング製本は紙の端に開いた穴に、ワイヤーのリングを通して綴じる方法です。360度ページが開くので、見たいページを開いたままにしておけるという特徴があります。ノート・メモ帳・卓上カレンダーなどでよく使われます。

テープ製本

テープ製本は枚数の少ない書類やレポートなどをまとめるときに用いられ、テープを使って紙の端をとめる製本方法です。ビジネスシーンでは契約書や報告書などによく使われます。

よく用いられる製本方法

  ホッチキスを使った製本
数ある綴じ方のうち、よく使われる製本方法として並製本の「中綴じ」「無線綴じ」「平綴じ」について用途や製本方法をそれぞれ説明します。どれも上製本よりもコストが抑えられるというメリットがありますが、用途によっておすすめの製本方法が異なります。

中綴じ

用途:パンフレット・カタログ・フリーペーパー・見開きでレイアウトされた印刷物 中綴じは表紙と中身を重ねて2つに折り、ホッチキスや針金で用紙の真ん中を綴じる製本方法です。ページ数の少ない冊子に向いていて、コストが抑えられるメリットがあります。ページを根元まで見開きにできるので、写真やイラストを見開きで配置するデザインに適しています。 注意点:中綴じでは1枚の用紙の表に2ページ、裏に2ページ印刷することになるので、ページ数は4の倍数にする必要があります。分厚くなるとホッチキスや針金が使えないので、ページ数が多い冊子には不向きです。表紙を合わせて8ページから52ページ程度のページ数に抑えるようにしましょう。 また、ページ数が増えると外側のページと内側のページの幅に差が生じ、裁断が必要になります。裁断をしたときにデザインが切れてしまわないよう、余白に注意してレイアウトしてください。

無線綴じ

用途:ページ数の多いカタログ・論文・作品集・図録・同人誌 無線綴じは中身となる部分の背側を接着剤で固めて、表紙に貼り付ける製本方法です。くるみ製本とも呼ばれています。枚数が多くてもかさばりにくく、ページ数が多い印刷物に向いています。背表紙がつけられるので、中綴じに比べて見栄えが良く丈夫で高級感があるというメリットもあります。ただし、価格は中綴じよりも高いです。 注意点:ページ数が少ないと背表紙が作れなくなるので、最低でも24ページ程度になるようにデザインする必要があります。ページを根元まで開くことができないので、見開きのデザインには不向きです。レイアウトを作成する場合は、背表紙側から余白を取って文字や図を配置するようにしてください。

平綴じ

用途:企画書・配布資料 平綴じは表紙と中身を重ねた状態で、背側をホッチキスで綴じる製本方法です。簡単な方法で綴じられますが、作りが頑丈なのがメリットで学校やオフィスの資料作りでよく用いられます。 注意点:分厚くなるとホッチキスで留められず、強度が落ちるのでページ数が多い冊子には向いていません。また、背側をホッチキスで留めるので、ページを根元まで完全に開くことはできません。見開きの写真やイラストがあるデザインには不向きです。

中綴じ or 無線綴じで迷ったら・・・

中綴じと無線綴じのどちらの製本方法にしようか迷う場合は以下の表を参考にしてください。仕上がり・レイアウト・コストなど用途や目的に合わせてどちらかを選ぶと良いです。
製本方法 中綴じ 無線綴じ
特徴 ・ページ数が少ない (52ページ以内) ・写真やイラストを見開きで レイアウトしたい ・印刷費を安く抑えたい ・ページ数が多い (24ページ以上) ・背表紙を付けたい ・高級感を出したい ・長期保管する

まとめ

  製本方法のまとめ
パンフレットや冊子を作成する際、用途や目的に合わせて製本方法を選ぶことで見やすく使い勝手の良い印刷物に仕上がります。デザインや内容はもちろん、製本方法にも気を配りより良い印刷物を制作していきましょう。

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